今までも何回も「もののけ姫」を見てきましたが、見た時代によってこれほど印象が変わるアニメというのもなかなか無いなーという気がいたします。
10代の頃はストーリーがいまいちピンと来ずアシタカのカッコ良さだけにキャーキャーし、20代の頃はただただ動物たちに肩入れをして「人間最低!!」と息巻き、30代にしてようやく「森と人とがともに生きる道はないのか」の問いにウンウン唸れるようになりました。
今回の金曜ロードショーでまた「もののけ姫」見ましたが、改めてエボシ様の20代前半にして村を束ねる力量とか、タタラ場の女性たちの強さとか、ヤックルの健気さとか、アシタカの生まれ故郷の孤立感とか、いろいろひっくるめて「この映画やっぱりやべーー」となりました。
中でもとりわけずっしり心にキタのは、
アシタカの度を超えたイケメンっぷり
今までもイケメンだとは思ってましたが、ようやく私の中でアシタカの何がそんなに魅力なのかに答えが出た気がいたします。
彼こそが白馬に乗った王子様、もとい赤獅子に乗った若君でしたよ。
アシタカの魅力
アシタカの何がそんなに乙女心を掴んで離さないのか。
それは、
着飾らない女性を、ひと目見て「美しい」と思ってべた惚れし、命がけで守ってくれる、完璧な王子様感
ではないでしょうか。
いろいろと言い寄ってくる女性たちには目もくれないのに、サンという、山犬に育てられた、明らかに”普通ではない女子”に対して、「美しい」と感じ「ともに生きよう」と思ってくれるイケメン。
非モテ女子からすると、あまりにも理想すぎる展開じゃないですか!?
大勢にモテたいわけじゃなくて、私の魅力をわかってくれる男の人が一人現れてくれればそれでいいの、という女子の夢(というか私の夢)を完全に再現してくれています!
更に、着飾り媚を売ったような「女」の部分に惹かれず、あくまで「人間性」を見て「美しい」と思ってくれる感じが完璧です。
ただでさえ運動神経抜群で、頭がよくいつも冷静、男気があってイケメンで、設定盛りすぎなのに。
そこへきて、普通女子には目もくれない感じ。
“人間、外見じゃなくて内面が大事”と言いながらも美人でキレイな人が持て囃される人間の性をもろともせず、きちんと「その人の生き方」に魅力を感じて惹かれてくれる人。
それがアシタカヒコ!!!!
あーもう、最高ー!!
ほんとに、最高以外の言葉が見当たりません。
実際に付き合うとか妄想し始めると、あまりに高貴で気高すぎて手に余る感じがあるので、ほんと見て楽しませていただくタイプの鑑賞イケメンだと思うんですけど、そんな中でも最高峰ではないでしょうか。素晴らしいです。
いつか自分も「ペッ」とか言って何かを吐き捨てている所にイケメンが現れて「そなたは美しい」とか言って全身全霊で守ってくれねーかなーとか思ったりしましたが、そんな事思ってる時点で私のアシタカはきっと一生現れないだろうな、と気づいてスンッ(真顔)ってなりました。
ちなみに私がアシタカが出てるシーンで一番好きなのは、洞窟から出てヤックルに「心配かけたな!」つって駆け寄ろうとしたらフラついてこけちゃって「足がなまってしまった」ってハハハって笑ってるシーンです!!
アシタカが笑ってるシーンってそんなに無いんですよねー
笑ってるシーンであと思いつくのは、
タタラ場に怪我人を送り届けたときに、奥さん(トキさん)が旦那に向かって「お前なんか山犬に食われちまえば良かったんだ!」と怒りつつアシタカに「とは言えこんな亭主でも生きてて嬉しいよ」と言ったら「良かった、連れてきてはいけなかったかと焦った」みたいに言った時ですかね。
このシーンも可愛かったー。
笑ってるアシタカ、まじ尊いです。見てるこっちが幸せになります。
ありがとうアシタカ。あなたのお陰で胸が暖かくなりました。
もともとは許嫁がいた件
アシタカはもともと王家の血?を引いてるらしく、本当に王子様だそうですね。
そして、村には許嫁の「カヤ」ちゃんがいて、結婚も決まっていたとか。
アシタカが村を出るときにお守りを渡してくれた女の子がカヤちゃんですね。
「カヤはいつも兄様のそばに」と言ってお守りを渡し、アシタカも「私もいつもカヤを思う」と応えていました。
カヤちゃん、絶対アシタカの事、超好きだっただろうなーと思うんですよね。
そりゃもう、兄様のことは絶対誰にも渡さないっ!ぐらいな感じで大好きだったと思うんですよ。
それが、アシタカがタタリを貰ってしまったせいで村を出ることになり、結婚の話も無かったことに・・・
でもきっと、旅に出る直前にアシタカが言ってくれた「私もいつもカヤを思う」という言葉を一生忘れずに生きていくんじゃないでしょうか。
そんな中、アシタカはサンに一目惚れし、カヤちゃんが作ってくれたお守りもサンへ渡すという・・・
くぅぅ、カヤちゃん、切ねぇーー!!!!
なんというか、自分がサンの立場になれる気はしないけど、カヤちゃんの立場にはなりそうな気がして、どちらかというとカヤちゃんに感情移入しちゃって切なさを助長させます・・・
アシタカの声優
アシタカの声優さんは松田洋治さんという方です。
調べてみたらなんと、ナウシカでアスベルもやっていたそうですよ!!
アスベルは、ナウシカが腐海で助けてあげた青年ですね。
そう思うとアスベルもなんだかイケメンに見えてきちゃってねー!!
実は私、もののけ姫公開されたときに舞台挨拶見に行ってるんです。
多分小学校低学年ぐらいだったと思うんですけど、松田洋治さん間近でみて、「本物もカッコいい」と思った記憶があります。
その頃からアシタカがカッコいいと思ってたんですねー私。
そういう面では小学生の頃から好みは変わってないと言えそうです。
野心あふれるエボシ様
エボシ様は、なんと20代前半だそうな。
若いですねー!!!
その若さにして村を束ね、支持されて、更に村を発展させるために犠牲はいとわない感じ。
いやーカッコいい。
ラピュタのムスカとか気が合うんじゃないですか?
ムスカも27歳にして、野望むき出しで頑張ってましたから。
ただまぁ、ムスカには人望や思いやりが無いので・・・
エボシ様が相手にしないか。「そなたは底が浅い」とか言いそうだな。うんうん。
ヤックル可愛い
ヤックル、超可愛いです
シシ神様や乙事主、山犬など個性派揃いなこのアニメの中で、異彩を放つその可愛さ。
しかもアシタカへの懐き方もハンパない!!
可愛い。ヤックルほんとかわいいです。
お尻に矢が刺さっちゃうとこは、まじ心臓ヒュッってなります。毎回。
無事で良かったぁー
何回見ても面白い
ジブリ作品は全てそうなんですが、ほんとに何回見ても面白いですよね。
「もののけ姫」とか「紅の豚」とか、内容がアダルティーすぎてお子様は楽しめるのだろうかとか思ったりするんですが、実際に自分が子どもの頃に見て育ってきたわけで、何ら問題ないのを自分で証明してきてました。
むしろ大人になってからも全然違う印象を受けるので、一粒で何度も美味しいをまさに体感しています。
もののけ姫も、きっとこの先も何度も見て、何度も違う感想を持つことでしょう。
ただ一つ、変わらない事は、きっと「アシタカはいつ見ても最高」だと思いますが!!