私の奨学金返済への道 ~ガッと借りて、ガッと完済~

赤いドルマーク単発
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2017年秋に『先に生まれただけの僕』と『民衆の敵』という2つのドラマで”奨学金という名の借金”について取り上げられていました。
『先に生まれただけの僕』では、大学進学のために奨学金を借りようとする高校3年生の子に「奨学金ってのは借金だから!よく考えて!」と諭すという内容で、『民衆の敵』では市役所の職員の子が奨学金が返済できず借金になってる事を上司に知られ、脅されてしまいやりたくないことやらされる、って内容でした。

私も奨学金を借りて大学へ行った身なので、ドラマ内での”奨学金”というワードにちょっと引っかかりまして。

ドラマではなんだか物凄く重々しいテーマとして取り上げられてましたが、個人的に奨学金に対する印象は、ガッツリ借りてガッツリ返して、はースッキリ!!って記憶だったもんでちょっとギャップを感じてしまったのです。
確かに、今考えればすげー借金だな、と思いますが、当時はそんなこと考えもせず・・・
社会問題になってるってことは小耳に挟んでましたが、きっと思っている以上に深刻化してるんだろうなーというのを感じました。

というわけで。
参考になるかはわかりませんが、私の”奨学金という名の借金”返済への道をご紹介しようかと思います。
先の見通しさえ立てば、「よし!奨学金借りて大学行こ!」と思える方がいるかもしれない、という希望も込めて・・・

読んだ結果、「そんなの無理」と気付いた方も、大変な事になる前で良かった!と思っていただければと・・・

奨学金を借りてから返済するまで

奨学金を借りる事にした経緯

そもそも私が奨学金を借りる事になったのは・・・
実はあまりよく覚えてないんですが・・・←

恐らく主な理由は2つで
・親から入学金しか用意できないと言われた
・「奨学金使って大学行く方がカッコいい」と思ってた
って感じだったと思います。
2番めの理由に関してはアホ丸出しですね・・・

私自身は当たり前のように大学に進学すると思っていて、むしろ大学に進学しない理由の方が思い当たらず、親にも行くこと前提で色々話してたんだと思います。
そんな中で親から「大学の授業料は用意できない」だか「入学金分しかない」みたいな事を言われて、「あぁ、じゃあ奨学金借りていくから大丈夫っす」と、まるでスキップでも踏むかのように軽いノリで返事をしたと思います。

国立に行けるような頭脳は無かったので(というか目指そうともしなかった)、ほぼ一択で私大へ。

借金だとかなんだとか、一切考えずに手続き完了。
指示された事を淡々とこなす、簡単なお仕事でした。

あ、でも一度だけ、ちょっとショックな事がありました。
奨学金借りるときって、連帯保証人と保証人、両方に署名してもらわなきゃいけなくて。
連帯保証人は父になってもらって、保証人は叔父にお願いしたんです。
で、その話を叔父にした時に、ちょっと疑われたというか、「本当に大丈夫なの?」と言われまして。
あ、信用されてないな、と思いました。
仲の良い親族から疑われるというのはなかなかに衝撃的な体験です。
まぁ今考えれば当たり前な話ですけど。
その時は咄嗟に「絶対に迷惑はかけません」って言って判を押してもらいましたが、ちょっと背筋が伸びた思いがしました。

 

私が借りた奨学金の種類

私が利用したのは利息がつく”第二種”の、月々10万というコースでした。
月々10万てのは、普通の大学だと一番高いんじゃないですかね?

月10万×12ヶ月×4年=480万

いやー恐ろしい。480万の借金ですよ。
今だったら絶対にできませんね。

ただ、当時この額ってのは自分の中で”当たり前”な事になってしまっていて、疑問なんか一切持ちませんでした。

 

(ちょっと脱線)実際に大学に通ってみて

大学に行くのが当たり前と思って入学したわけなんですが、授業を受けていくうちにだんだんと疑問が出てきてしまいました。
「480万借りてまでやりたいことだっただろうか・・・」と。
かかってる費用に対して、その価値を見いだせなかったんですよね。

ぶっちゃけ今だに腑に落ちた感じはしていません。
高い授業料払って学校に行ったけど、結局それに見合うものを手にしただろか・・・

もちろん友達が出来たとか、大学で新たな発見があったとか、経験値としては確実に積み上げたものがありますが、でもそれって就職したって就職したなりの経験値が積めるわけですから。
高卒だと就職先が無いとか、大卒より給料が安いとかって問題ももちろんありますが、少なくとも私がいた会社では高卒な人がいっぱいいて、でもその人達は私よりも高い給料もらってて。
みんながそうなれるとはもちろん言いませんが、でもそれって大学行ってても同じ事な気もしたり。

なんなら今現在の私が大学行った方が400万を有効活用できる気がします。毎講義一番前で食い気味に授業受けたい。
18歳でもまだまだ未熟だった私には、大学は早すぎたのかもしれません。

 

 

満を持して出された返済スケジュール

大学4年の後半で、奨学金を借りてる人たちが集められて返済方法についてレクチャーを受ける時間がありました。

そこでは、毎月の返済額と利子がいくらになるのかをまとめた表などを受け取るわけなんですが。

そこでビックリしましたよね。

 

20年かけて返済ですって。

 

おったまげーですよ。
いや、そんな事は借りる前にちゃんと把握しとけよって話ですが。
というか、多分借りる時にも説明は受けてたんだと思うんですが。
すっかりスルーしていたようです。
アホーどアホー

だがしかし。
やっぱり20年は長い。
そして、20年かけて払う利子もなんだか勿体無い。

今更な問題に直面し、一休さんのごとく知恵を絞らせる私。
そして、自分なりにある返済計画を立てました。

 

私が立てた返済計画

4年を通して480万借りた私ですが、実際の授業料は4年で400万ぐらいでした。(親が入学金払ってくれたってのもありますね)
なので計算上は80万ほど手元に残るわけです。
どういうわけか私の口座には60万しか残っていませんでしたが・・・(いや、色々ね・・・色々・・・)

というわけで、とりあえずその60万は一切手をつけずに残しておくことにしました。
結果、残り420万の返済が必要となります。

本来であれば、毎月約26,000円返済×20年、がスケジュールになります。
だがしかし、私は決意しました。

毎月10万円貯金×4年で返済しよう

と!!

繰り上げ返済ってやつです。
面倒な事は先に終わらせたいタイプなんですが、それがここで本気出しました。
本当に、20年もちまちま返済なんかしてらんないっす。
ガッと貯めて、ガッと返す方が性に合ってる!!

実際、本来ならば毎月支払える額を都度返済していったほうが利子も減ったはずなんですが、変なこだわりで「500万ぐらい貯まったら一気に返そう!そのほうが気持ちいいし!」っていうバカみたいな理由で都度返済しなかった阿呆なんで私・・・
月々26,000円は口座から勝手に引き落とされていきましたが、それに上乗せして毎月貯めていくのがなんだか快感にもなったりしました。
(結局200万ぐらいたまった時に一回振り込んだような気もします・・・やっぱりね。利子ってね。大きいから)

 

 

月10万貯めた方法

月10万はどうやって作ったのか。
その内訳なんですが。

私が新卒で入社した会社はとにかく給料が低かったんです。
手取りで15万ぐらいでしょうか。
ホントに。大学に行けば高い給料がもらえるなんて嘘だな、と思いましたよね。
現実こんな感じですよ。

で、その15万をどう分配したかというと、

・返済 10万
・生活費 2万
・お小遣い 3万

という感じです。
一応社会人ですし、生活費という名目で2万家に入れてましたが、食費や光熱費の事考えると2万で住まわせてもらえるのはありがたい話だなーと思います。
月々自由に使えるお金は3万でしたが、仕事はスーツだったので普段着いらなかったですし、化粧もしないので化粧品代もかからないし、案外3万でもやっていけました。
あ、ただ趣味がね・・・遠征とか・・・それは全然まかなえませんでしたけど・・・

 

目標があった

月々10万貯めるってのを実現できたのには、実は理由があります。
それは、

奨学金を返済したら、
一人暮らしするぞ!!

 

という夢です。

私小さい頃から自立心が強かったのか、一人暮らしに物凄く憧れがありまして。
それこそ小学校2年生ぐらいの時から一人暮らししたいって言ってました。

月々10万貯めれるんですから、奨学金返済後1年もすれば一人暮らしするためのお金も貯まるはず!
それまで頑張ってお金貯めよう!!ってのがモチベーションでした。

 

5年で完済!!

結局、奨学金の返済は大学を卒業してから約5年で成し遂げる事ができました。
あれ?計画通りなら4年なはずじゃぁ?ってね。なりますよねー。
ほら。まぁ、人生何が起こるかわからないし、スケジュール通りには上手くいかないもんですから。
(結局月3万のお小遣いじゃ足りない月もあり、奨学金返済口座からいくらかおろしたりしちゃったりしました。てへ!)

ただ、最後300万ぐらいを一気に入金した時は気持ちよかったですねー。
「これにて終了ーーー!!」と清々しい気持ちになりました。
しかも、利息の計算とか上手くできてなくて、とりあえず大目に貯めときゃいいだろってしてたら最終的に数十万余りまして、約半年ほどで一人暮らしを実現することができました。
27歳の思い出(黄昏)

返済方法はひとそれぞれ

長々と書きましたが、私の奨学金は借金だストーリーは以上になります。

書いてて思いましたが、私がこれを実現できたのって、
・実家にいられた(実家から通えるとこに就職した)
って事と、
・嫌なことは早く終わらせたい性格
って事と、
・月々貯まってくお金に快感をおぼえた
っていう、色んな条件が相まって出来たことだなーと思いました。

ただ、今の私であればこんな無謀な事できないと思います。
それほどの魅力を大学に感じられるかってのも疑問です。
だから、周りの大人がそういった事をちゃんと教えてあげて、それでも行くならば覚悟しろよって内容にした『先に生まれただけの僕』のドラマはすごくセンセーショナルだなと思いました。
いや、もしかすると今の教育現場ではちゃんと説明してくれるのかもしれませんが・・・

あと、うちの親は放任しすぎだろ、とも思いましたよねwww
奨学金の事とか返済の事とか、一切口出しされた事無かったと思います。連帯保証人になってもらう時に少し話したぐらい。
確かに私、自立心強かったですが、そういう事はなんというか、もうちょっと指南してほしかったwww

信用されてたってことかな。
ってことにしとこ!!