MONSTER MATES～ヒロトとヒデ編～（ネタバレあり感想）

じわじわとMONSTER MATESが恋しくなる不思議現象に見舞われています。

2回目見るとまた違う味わいを感じられる作品ですよね。
あの人のあの目線はそういう事かー、とか。
あ、そこでそうする事で騙せるわけね、とか。

1回目は前半眠くなってしまったと書きましたが、2回目は全くそんな事ありませんでしたよ！
戸次さんが「すでに終わるのが寂しい」と言っている意味もここへきてわかるというか。
あの怒涛の大展開は何回見ても楽しいので、きっと役者さんも何回やっても楽しいんじゃないかと思います。

というか！
今回はそういう事が言いたいんじゃなくて！！
もう我慢できないんで言いますけど！！

ヒロトとヒデの関係がもうツボすぎて！！！！

なんつーか、察し、って感じで私のこの熱量を感じ取っていただければいいかなと！！

あ、この先例に漏れずネタバレしまくっているのでまだ観劇していない人は絶対見ないでください！！

ヒロトとヒデのこじらせた友情
Blu-ray化しますかねぇ？

ヒロトとヒデのこじらせた友情

いや、まず言わせていただきますけどね。
ヒロト（青柳翔）が最低のクソ野郎だって事はわかるんです。
そりゃヒデ（本郷奏多）も殺したいほど憎いですよね！わかる！わかります！

ただ、私が一番グッとくるのは、「自分の事を見下している事をわかっていながらヒロトと一緒にいたヒデ」という設定です！！！
だって、そんな超絶憎い相手の部屋を掃除し、食事を作り、きっと笑い合ったりした事もあったって事ですよね？

「風呂いれてあるから、先入んなよ」とか。
「明日は夕ご飯いんの？」とか。
「昨日、単勝当たったんだよね♪」とか。
会話してるわけですよねーー！！！

裏では自分の事バカにしてるってわかってるのに！！！
ヒロトに利用されてるって事もわかってるのに！！

それでもヒロトが本性を現す前は、庇ったり養護するような素振りもしたりしてーー！！

なんかもう

それって、

それってさ、

友情という名の愛情って言うんじゃないのーーー！！？

きっとあのヒロトの事ですから、ヒデが家事をやらなくったって文句は言わないと思うんですよ。
仕事もせず、社会に文句言って、人を見下すクズなヒデが自分のそばにいてくれればそれでいいんだから。

それを知りながらも、

ヒロトの家から抜け出せず、

甲斐甲斐しく家事をやり、

序盤ではヒロトを守るヒデ！！！！！

それって愛以外の何なのーー！！

その感情の出処は、likeでもloveでもhateでもなんでもいい。
とにかく愛に溢れてる。
だって無感情でそんな事できるわけないもの。

なんつーか、ヒロトのヒデを手放せない気持ち、わかるなって。
もちろん歪んだ自己愛が大半だったんでしょうけど。
でもさ、絶対可愛かっただろうなと思うわけですよ。
色々込みでね！
質は違えど自分と同じく複雑な家庭環境で育ってて、生意気で、甲斐甲斐しくて、そりゃ可愛かったでしょうよー！！と思うんですよーーー！！

あと、ヒデが出ていくって事に狼狽えてあんな計画を立てなければ、ヒデはヒロトをそこまで憎まずに済んだんじゃないかとも思ったり。

ヒロトがなー。
ちょっと家の事情が複雑すぎちゃいましたかね。
不器用をこじらせてああなっちゃった感じでしょうか。
もっと純粋にヒデと友情育めたら良かったのにね。
カワイイ看護婦さんたちをカワイイと思えないぐらいヒデのこと大事になっちゃったんだからさ。
なんかもっと上手くやったら良かったのにねーーー！！

ただ、ここまで書いといて気づきましたけど。。

もしかすると、ヒロト、ただのドMだった説もありだな、とか・・・

いやまぁそれはまた別の薄い本でやる話ですね。

とにかく、生まれ育った環境のせいで愛情が歪んでいってしまった二人の青年のこじらせた関係がなんとも私の心を掴んで離さないのでした。